
- 作者: 菅浩江
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
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『永遠の森 博物館惑星』の著者によるSF連作短編集でもある。
かつて大きな期待を集めたが、今では各地を放浪して絵を描くだけの存在となった人型ロボット「ピイ・シリーズ」をモチーフとしている。菅浩江という作家は、「博物館」といい、「用済みとなった人型ロボット」といい、妙に郷愁を誘うモチーフを選んでくるねえ。博物館はともかくテクノロジーを郷愁と共に語るというのは、一歩間違えると陳腐極まりないモチーフなのだが、きちんとまとめて読ませてくれるあたり、巧いよなあと思う。