1年間の振り返りとして、2020年に読んだ本の中から特に印象深かったものを取り上げてみたい――例年ならこれだけを前置きしてスッと本題に入るのだが、今年は少しexcuseが必要である。仕事があまりに忙しく、本を読む時間・気力・体力を確保できなかった。ふと気づくと11月半ば時点で「このまま行くと年間70冊ペース」という超スローペースだったので、さすがにそれは嫌だとかなり無理をして年間100冊に何とか辿り着いた次第である。質的にも、自己啓発書や青空文庫などのちょっとした本が多く、大作はほとんど読めてない。来年もかなり仕事が忙しいと思われるが、もう少しチャレンジしよう。
さて本題。
菅浩江『歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ』
今年のベスト1を挙げろと言われたら、やっぱりこれかなあ。好きすぎて、博物館惑星シリーズのマグカップを買ってしまったぐらい好き。
40代のおっさんがこんなことして良いのか?
良いんです!
なおマグカップは普通に使い勝手も良く、独り暮らしのわたしは現在、このマグカップしかコップは使っていない。
いや、マグカップではなく本の話なんだが、まあ言いたいことは既に↓に書いた。『永遠の森 博物館惑星』からぜひ読んでください。
ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』
これも良かった。多様性とは何かを考えさせられるエッセイ。
大西泰斗+ポール・マクベイ『総合英語FACTBOOK これからの英文法』
英語は……七転八倒しながら何とか勉強しているという感じ。
「している」と書くと若干、身悶えするような恥ずかしさがある。結果が出ていないから。
でもまあ、「やる」しかないからなあ。
本書は「立ち返る一冊」として考えている。文法はもう原則、FACTBOOKにだけ立ち戻ろうと思う。本書で解決しない英文法は、一旦知らなくて良い英文法だと判断する。その代わり、文法で迷ったら本書を引く。
服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』
一昔前の優秀な人ってこうなんだな、という感じ。強烈なプライドが鼻につく人もいるかもしれないが、まあ実際優秀だからなと。
星野博美『転がる香港に苔は生えない』
わたしはなぜ、この時代に香港にいなかったのか?
日本最高、日本から出て行く気ないし英語も中国語も不要、とか言っていた自分がただただ恥ずかしい。
これは攻殻機動隊の世界の前日譚だ。どこまでもカオスで、多国籍で、多様だ。
鈴木祐『ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45』
鈴木祐やメンタリストDaiGoの本を読むと、海外のビジネス書の回りくどい海外のビジネス書や自己啓発書・実用書を読むのが馬鹿らしくなる。
めちゃくちゃ実用的だ。
フランチェスコ・シリロ『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』
次点。考え方は大変面白いし、マルチタスクの弊害を考えても取り入れたいのだが、どうも続かない。
まあ来年も試行錯誤してみようかなとは思う。