支倉凍砂『狼と香辛料13』

狼の化身である少女(ホロ)と青年行商人(ロレンス)の道中で起こる様々な事件を、軽妙洒脱な掛け合いも散りばめつつ描く「剣も魔法もない」ファンタジー物語であり、中世ヨーロッパ的な世界での経済活動に争いの舞台を置く異色作――とのこと(Wikipediaより)。
今回は短編集。この作品は短編よりも長編の方が面白いと思うが、今回の書き下ろし中編はなかなか良かった。2巻で出てきた元羊飼い(色々あって現在は廃業)のノーラ・アレントと牧羊犬のエネクの、2巻の後日譚である。主人公たちは全く出てこないが、なかなか読ませる展開。