
- 作者: 酒井穣
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/01/16
- メディア: 新書
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第1章 何のために育てるのか(人材育成の目的)
第2章 誰を育てるのか(育成ターゲットの選定)
第3章 いつ育てるのか(タイミングを外さない育成)
第4章 どうやって育てるのか(育成プログラムの設計思想)
第5章 誰が育てるのか(人材育成の責任)
第6章 教育効果をどのように測定するか
第7章 育成プログラムの具体例
また内容も良かった。正確な表現ではなく感覚的な表現になるが、「これまでのHRの理論や流れ」と「著者の経験や信念」が縦糸と横糸のような関係で丁寧に織り込まれており、理論と実践のバランスをしっかり取ろうとされているように思われた。
最も面白かったのは「育成プログラムの具体例」である。「どこかのかっこいい会社」の美談的な事例が載せられているのではなく、著者が現在ジョインしている日本のITベンチャーで実際に採用されている事例が載っている。そうした生々しい試行錯誤が1000円以下で読めるのは、得がたい読書経験と言って良いだろう。