
ベルセルク コミック 1-37巻セット (ジェッツコミックス)
- 作者: 三浦建太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: コミック
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- 作者: 三浦建太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/02/28
- メディア: コミック
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22巻からは、「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇」が始まる。
- 黒い剣士(1〜3巻)
- 黄金時代(3〜14巻)
- 断罪篇(14〜21巻)
- ロスト・チルドレンの章
- 縛鎖の章
- 聖誕祭の章
- 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇(22〜35巻)←NOW!!
- 聖魔戦記の章
- 鷹都(ファルコニア)の章
- 幻造世界(ファンタジア)篇(35巻〜)
- 妖精島の章
千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇は「聖魔戦記の章」と「鷹都(ファルコニア)の章」で構成されているが、「聖魔戦記の章」のあたりはオールド・ファンの評判が芳しくないというか、離れてしまったファンがけっこう多いという気がする。いわゆる魔女や魔法が出てくることで、これまでのベルセルクのバランスが崩れたとか、安易だとか、もっともっとダークに行けよとか、そういう批判を何度も何度も目にしたことがある。
しかし私は特に「聖魔戦記の章」が好きだ。
「生誕祭の章」でついにキャスカと再び出会ったガッツは、キャスカが安心して暮らせる地を求め妖精島へ向かうことを決める。しかし自分が独りで暴れ回れば良かった頃と違い、キャスカを守りながら戦う、自分が決して死ねない戦いの毎日に、ガッツもキャスカも疲弊する。そしてガッツはキャスカを傷つけてしまい、守ろうとする者から嫌われ、拒絶されるという、非常に厳しい状況に置かれてしまう。しかしガッツは、パックだけでなく少しずつ集まってきた仲間と共に、いや仲間のおかげで、自分一人では太刀打ちできなかったであろう困難をも切り抜けるようになっていく。そして、26巻の「道連(なかま)」では、もう二度と手にすることができないと思っていた、得難い仲間の存在をガッツは強く意識するのである……。
ガッツ一行は、ガッツの強さに守られるだけでなく、同時にガッツを大きく助けているという互助的な関係、そしてそのことをガッツが強く認識し、彼らに対して仲間意識を抱いていると言うこと。この描写があってこそ、彼が鉱精(ドワーフ)の呪物である「狂戦士の甲冑」を着込む理由に深みが出る。ガッツは、グリフィスに追いつきたいだけでも、キャスカを守りたいだけでもない。彼を守る大切な仲間のために、死ねない戦を歩んでいる。