中島徹『五月原課長のつぶやき』全6巻

五月原課長のつぶやき 立志篇 (ビッグコミックススペシャル)  五月原課長のつぶやき 疾風篇 (ビッグコミックススペシャル)  五月原課長のつぶやき 花鳥篇 (ビッグコミックススペシャル)
五月原課長のつぶやき 4  五月原(セクハラ)課長のつぶやき 5 栄枯編 (ビッグコミックススペシャル)  五月原(セクハラ)課長のつぶやき 6 盛衰篇 (ビッグコミックススペシャル)
五月原の読みは「さつきばら」だが、五月の節句とかけて「セクハラ」とも読ませる。本人にその気はなくとも、何をやってもセクハラに勘違いされるという天才的なセンスを持った課長の活躍を描くギャグ漫画。1巻・2巻……ではなく、「立志編」「疾風編」「花鳥編」「風月編」「栄枯編」「盛衰編」という凝った巻の名称だが、まあ本編にはあまり関係がなく、ささやかな遊び心である。
そう言えば、『玄人のひとりごと』でも本作でも、年末には時事ニュースを元にしたギャグを行うという恒例ネタがある。『玄人のひとりごと』は雀士が主人公なので麻雀と時事ネタを絡め、本作では下ネタと時事ネタを絡める。地味だけど毎回「鉄板」で、面白かったなあ。作者は若くして亡くなられたが、実に残念だ。