新しく手に取った作品91冊、続き物の作品9冊。
山本航暉+天碕莞爾『ゴッドハンド輝』全62巻
わたしは漫画は基本的にKindleで買っているのだが、これは漫画喫茶。漫画喫茶は年に1回ぐらいしか利用しないのだが、たまたま時間潰しで入った漫画喫茶でゴッドハンド輝を見かけて懐かしくなり、読み進めるも……長い! 当然1回では読みきれず、結局5回ぐらい通って読破した。中学・高校・大学時代はマガジンを毎週買っていたので、前半は覚えているが、後半は読んでなかったな。まさか全62巻とは。
細野不二彦『商人道』全3巻
細野不二彦の佳品。最近(と言ってもギャラリーフェイク以降)の作品はあまり食指が動かなかったが、これは面白そうなので読んでみた。最近最新作の『バディドッグ』を読んで面白かったというのもある。ガチガチに利権の固まったエネルギービジネスで一山当てようという若手モーレツリーマンが主人公なのだが、中国にそのチャンスを求めている。ここで古さを感じてはいけない。既に中国ビジネスが危ういということを知りながら、敢えて乗り込んでいるのである。めちゃくちゃ面白いと言うほどではないが、値段分の価値は十分ある。佳品。
大塚志郎『びわっこ自転車旅行記』1〜5巻
滋賀県出身の4姉妹(長女・次女・三女は既に社会人として首都圏で働いている)が、長期休暇の度に自転車旅行を企てて実行するという建て付け。普段からロードバイクにガンガン乗っているタイプではなく、休みの度に一念発起して体をいじめ抜くというタイプで、それはそれで自転車の楽しみ方だとは思ったり。ドキュメンタリー的な描き方で、ややモノローグが多いかも。けど作者の体験をベースにしているようで、坂道や自販機の有無等、工程の描写がリアルで、苦しみもリアルに伝わってくる。
なお、主人公の生家は大阪の高槻市らしく、高槻市役所・桃園小学校・高槻の餃子の王将・摂津富田駅・如是のドブ川・五百住小学校などなど、超超超ピンポイントでわたしの中学入学から就職までの生活圏の描写があり、何気ないコマのひとつひとつが極私的にめちゃくちゃ楽しかった。いやもうね、主人公たちには絶対、再度ここに寄ってもらいたい(笑)
渡邉ポポ『埼玉の女子高生ってどう思いますか?』1〜3巻
埼玉県の行田市を舞台に、埼玉あるある的なギャグコメディを展開。『翔んで埼玉』的なご当地自虐ネタという感じなのだが、わたしはこの手のネタがけっこう好きだ。愛があるからこそ描けるネタなんだよね。事実作者も埼玉県の上田に住んでおり、埼玉を愛している。
七海仁+月子『Shrink ~精神科医ヨワイ~』1〜2巻
『つるつるとザラザラの間』を描いた月子の最新作。医療モノはまあ鉄板なのだが、これは精神科医か。確かに本作の言うとおり、3分の1の人が精神科に通っているアメリカと、精神科に通うイコール異常者認定のある日本で、それほど精神疾患の割合に差があるとは思えない。もっと気軽に通って良いのかもしれない。
大今良時『不滅のあなたへ』7〜12巻
久々に買い足したのだが、めちゃくちゃ面白いな。12巻まで前世編で、13巻から現世編に突入するそうなのだが、前世編のクライマックスは本気で鳥肌が立った。13巻からどうなるか全く想像もつかないが、実に楽しみ。
その他……感想割愛!
今井ユウ『アダマスの魔女たち』1〜3巻、帯屋ミドリ『ぐるぐるてくてく』1〜2巻、山田果苗『東京城址女子高生』1〜3巻、石坂ケンタ『ざつ旅 -That’s Journey-』1〜2巻、OTOSAMA『不良退魔師レイナ』1〜3巻、鹿子木灯『今日どこさん行くと?』全3巻、三条陸+佐藤まさき+石ノ森章太郎+塚田英明+寺田克也『風都探偵』8巻、恵三朗+草水敏『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』17巻、浜田よしかづ『つぐもも』25巻