インキュベ日記

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森薫『乙嫁語り』3〜6巻

乙嫁語り コミック 1-6巻セット (ビームコミックス)

乙嫁語り コミック 1-6巻セット (ビームコミックス)

乙嫁語り 3巻 (ビームコミックス(ハルタ)) 乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス(ハルタ)) 乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス(ハルタ)) 乙嫁語り 6巻 (ビームコミックス(ハルタ))
19世紀後半の中央アジア・カスピ海周辺。北方の移牧民(半定住・半遊牧民)から定住民の村に嫁いできた20歳の花嫁・アミルと、12歳の少年花婿・カルルクの生活を中心に描いた物語……だと思っていたが、2巻の終わりで、いきなり主人公が(主人公の家に居候していた)イギリス人のスミスに変更。
で、3巻で「本作における“乙嫁”は一人じゃない」という事実が明かされる。3巻ではスミスと束の間のラブロマンスを演じる遊牧民の未亡人・タラスが登場し、4〜5巻ではふたごのガキンチョ乙嫁・ライラとレイリが登場。で、別れたはずのアミル&カルルクコンビとスミスが色々あって再開し、5〜6巻にかけて再びアミルとカルルクの物語が綴られる。
こういう、群像劇とも違うが、同一作品内で異なる物語が(ごく緩やかに結びつきながら)並行的に進捗する構成のことを何と呼ぶのだろう。連作短編集とも違うんだよな。
あくまでもウィリアムとエマのエピソードを中心に綴れば良かったデビュー作『エマ』と比べて構成上の難易度ははるかに高いと思うが、森薫って絵柄だけじゃなく話の作り方やギャグセンスも高いよねと思う。早く7巻が発売されないかな。