赤名修+真刈信二『勇午 ロシア編』

勇午 ロシア編(上) (講談社漫画文庫)  勇午 ロシア編(下) (講談社漫画文庫)
功率97.4%を誇るフリーの交渉人・別府勇午による社会派ストーリー漫画。Wikipediaを読んでいて気づいたのだが、ほぼ全てのシリーズにおいて、交渉の過程で勇午が拷問を受ける羽目になる……という、なかなかアレな漫画でもある。
ロシア編は、ロシアに帰れなくなった亡命貴族からの依頼で、祖国に残された親戚の少女を安全に日本に亡命させるというものである。しかし、どうも裏がありそうな依頼だ……と思いきや、ロシア軍と利害関係でガッツリ対立するというアウトライン。これまた完成度が半端ない。最初のシリーズのパキスタンの暑さと、ロシアの寒さの対比も良かった。
日本編もついている。