
- 作者: 「世界は言葉でできている Book Edition」制作委員会
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2012/10/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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でもまあ書籍で読み返してみて、とりあえずフランソワーズ・サガンの名言は良かったな。
ユーモアを持つための第一段階は
自分自身を嘲笑うことだと思います
俺は他人を馬鹿にしたりしつこく弄ったりして笑いを取ることはない。面白いとは思わないし、下品だと思うからである。俺自身の失敗やネタを開陳して笑いにする。自らそうしたネタを提供して自分を笑ってもらうとき、笑われているようで笑わせているような、独特な面白味が生まれるし、自分のことであれば遠慮も必要ないからである。それに大して成功しているとは言えない俺の人生も、日々のエピソードが他人の笑顔を生み出していると思えば、救いもあるというものだ(もちろん俺は別に聖人君子ではないので、他人を馬鹿にすることも悪口を言うこともある。他人のふんどしでウケは狙わないというだけである)。
なおテレビの世界で言うと、「自分」をネタにして笑いを取るタレントで、俺が今特に好きなのは、アンタッチャブルのザキヤマ(山崎弘也)とローラである。二人とも、他人を馬鹿にしたり弄ったりして笑いを取ることは皆無と言って良い。素人弄り・芸人弄り等、MCになって他人を弄ることで笑いを生み出すことが芸能界で生き残る秘訣のひとつになって久しいが、その意味でザキヤマやローラのような人材は貴重である。
余談
この番組、いつの間にか観なくなったなあ……と思ったら、どうもゴールデンで放送されているらしい。しかも調べてみると視聴率的には大惨敗。早急に打ち切りになるだろう。テレビ局の人たちは本当に馬鹿だなあと思うのはこんな時で、ろくに考えもせず深夜番組をゴールデンに「昇格」させるのは本当にやめてほしい。こんなのゴールデンで流行るとは思えないってすぐにわかると思うんだが、もうそうした感性も錆び付いているんだろうな。平日の夜8時じゃ俺は観られないし、そもそもこういう番組は深夜でひっそりとやるから面白いのに……。まさにコンテンツの無駄遣いで、こんなことをするから面白い番組が余計に少なくなる。せめてゴールデンで失敗した番組を深夜に再度「降格」させ、引き続き放送してほしい。