穂積『さよならソルシエ』全2巻

さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

かの有名なゴッホの弟が主人公。
ゴッホに弟がいるなんて知らなかったのだが、肝心のゴッホの人物像が、一般的に知られるそれとは全く異なる。何故そうなのかは種明かしがあるのだが、これはせいぜい前後編程度の読み切りか、長くても単行本1冊で収めておくべきアイデアだなあ。
穂積という漫画家は『式の前日』という短編集で漫画好きの注目を集め一気にブレイクしたので私も注目していたのだが、Amazonでの『さよならソルシエ』の1巻のレビューにおいて「ゴッホの人物像があまりにも駄目」的なレビューがあり、興味を削がれて今日まで本書を敬遠していた。読み切りや単行本1冊でコンパクトにまとめておけば、そういう「勘違い」なレビューをする人もいなかっただろう。