
- 作者: 大山剛
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2017/12/01
- メディア: 単行本
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昨日と一昨日も書いたように、グローバル金融規制の入門書として求められる要件は一般に以下の3つだと考えられる。
- (各国規制ではなく)グローバル金融規制全体、あるいは特定のグローバル金融規制が必要になった背景の解説
- どんなグローバル金融規制があってそれはどのような内容であるかの解説
- 当該グローバル金融規制に対して要するにどんな対応が必要なのかの解説
本書では、グローバル金融規制を以下の9つに分類しているのだが、この9つの分類がそのまま上記の「グローバル金融規制が必要になった背景」の解説としても通用するようになっている。
- 財務バッファーの増強
- 破綻処理の円滑化
- ガバナンス・文化の改革
- 既存リスクの再評価
- 新リスクの評価
- ディスクロージャーの強化
- 市場取引規制
- シャドーバンク規制
- マクロ・プルーデンス体制強化
銀行関係者・銀行へサービスを提供しているコンサルやIT企業の方は、読んで損はない。