楠本和矢『実践パワーファシリテーション』

会議の生産性を高める 実践 パワーファシリテーション

会議の生産性を高める 実践 パワーファシリテーション

議論の切り口を提示するのがファシリテーターの役割だと言っているが、これがそもそもピンと来ない。そうすると、ファシリテーションの本来的な語義である「触媒」「触発」といった効果はなくなり、議論の品質はファシリテーターの切り口提示の能力に全般的に依存するようになる。議論の設計モジュールとやらも、5Sとか言い出して無理やりSでまとめており、ピンと来ない。

部分的には面白いと思うところもあるので、ファシリテーションの本を一通り読み、何度か実践した人が、さらなる成長のアイデアを求めて手に取る分には良いと思う。