ジェイソン・レナルズ『エレベーター』

エレベーター

エレベーター

「詩」という形を取って描かれるストーリー。

といっても学校の教科書に載っているような詩ともちょっと違う。何と言ったら良いんだろうな。

でもイラストやタイポグラフィが挟み込まれ、何とも言えない読了感がある。アプローチはD[di:]に似ている気がするけど、ジェイソン・レナルズはあくまでも文字主体なのに対して、D[di:]はもっとビジュアルに寄ったアプローチだ。いずれにせよ旧来的な小説というジャンルにこだわっていないところはチャレンジングで良いと思う。