ライダー・キャロル『バレットジャーナル』

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

バレットジャーナル 人生を変えるノート術

  • 作者: ライダー・キャロル,栗木さつき
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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わたしは元来、手帳を1年間まともに使いこなせたことが一度もない。

そもそもスケジュール管理は会社のスケジューラー(サイボウズとかGoogleカレンダーとか)に一元化したい。そしてタスク管理は、優先度つけたりGTD使ってみたりタスクとスケジュールを完全連動してみたり(タスクシュートという)と色々やってみたが、何だかんだでノートに書き出して消し込む形が一番楽だ。人間は思考や作業を2つ以上同時並行ですることは不可能なので(依頼待ちや処理待ちはある)、細かい優先度設定や作業時間設定などしなくても、毎朝タスクの棚卸しを行って重要なもの・期限の迫ったものから順番にやっていけば良い、それで無理ならやり方が悪いか、能力と請け負っている仕事が釣り合っていないのだとわたしは思う。で、デスクで仕事をする際はパソコンとノートが常に手元にある。外出中も、腰を落ち着けたら一緒の話で、交通機関での移動中は(セキュリティ面と集中力の面から)わたしは仕事をしない。このように考えていくと、わたしにとっては別にスケジュール管理とタスク管理を無理に一元化する必要もないし、手帳の必要性もないのである。

ただ、何となく手帳を使いこなせたら便利なのかなーとは思い、2年に1回は手帳を買ってみたりして、そのために色々と情報収集したり使い方を考えたりして、でも結局続かない。

まあわたしにはアナログ手帳は合わないんだろうね。

……と思いながら、バレット・ジャーナルという最近流行っている「手帳の記法」「手帳術」を知って、また気になってしまい、本書の感想を書く羽目に。

さて、バレット・ジャーナルとは何か? 簡単に書くと、タスクやイベントや各種メモを手帳に一元化させることで物事の整理も上手く行き人生も上手く行く、そのためにラピッドロギング(迅速にログを取る)という記法で手間をかけずに日々のタスクやイベントを手帳に書いていくことが重要だ、という考え方やアプローチのことを指す。そしてラピッドロギングの基本は箇条書き(ブレットポイント)である。だからこの考え方やアプローチをバレット・ジャーナルと呼ぶのである(ブレットとバレットはカタカナ表記が異なるだけで同じもの)。

もちろんバレット・ジャーナルはラピッドロギング記法だけでなく、このラピッドロギングをベースとした総合的な手帳管理アプローチなのだが、本書を読み終えて1日経った今となっては「やっぱりアナログ手帳を使うのはわたしには合わないな」と思っている。ただしラピッドロギング記法はけっこう使えそうだ。前述の通り、わたしはノートに毎朝タスクを棚卸ししているので、そこにこのラピッドロギング記法を使うと、タスクの終わった/終わっていない以外のステータスも色々と管理できるかもしれない。