SFプロトタイピングというビジネス手法について解説した本。
将来を予測・イメージする際、一般的にはどうしても「今」と地続きで考えてしまいがちである。(フォアキャスト / forecast)
それが必ずしも悪いわけではないのだが、どうしても発想が小さくなる。
そこで、まず従来の常識にとらわれない未来像・将来の世界観を豊かにイメージして、そこから今・ここの現実を振り返って見てみることで、未来予測の発想を大きく、大胆にしていくアプローチの重要性が取り沙汰されさている(バックキャスト / backcast)
ただ、これは「言うは易く行うは難し」で、そう簡単なことではない。そこで「ギミックやガジェットを含めたSF的な世界観」をプロトタイプ的にイメージして、そこからの逆算=バックキャストで市場定義や製品開発・組織開発をやりましょうというのが、ざっくり「SFプロトタイピング」である。
SF小説家やSFに強いライターに実際に執筆させることもあるようだが、もちろん自分たちで具体化しても良い。初心者は『ドラえもん』『アバター』『攻殻機動隊』といった有名なアニメ作品から入ると良いのかもしれない。