庄司いずみ『やさいの常備菜』

やさいの常備菜

やさいの常備菜

もう何度目かわからないが、「自炊しなけりゃ」ブームが到来。

でもわたしは料理スキルがゼロで、かつ料理にかかる段取り力もないし、飯食ったあとに後片付けするのも面倒なので、ここはやはり常備菜だろう、しかも肉を使うと食中毒やらのリスクも高いので野菜オンリーの常備菜があると良いのではないか、という思考回路を経て本書を手に取った次第。

パラパラと見て簡単そうなので買ってみたが、パート1は「ゆでるだけ、蒸すだけ」と称しているが、これがまた本当にそうなのである。ごぼうをオリーブオイル大さじ1と塩小さじ1で1分ゆでるとか(ごぼうのオイルゆで)、玉ねぎを蒸し器で4分蒸すとか(玉ねぎの丸ごと蒸し)、およそ料理というよりは下調理のようなモノが山盛り載っている。

これは失敗したかーと思ったのだが、パート2になると「和えるだけ、漬けるだけ」と来て、実はこの辺からは意外と食べられそうなものになってきた。じゃがいものしょうゆ麹あえ、なすのしょうがじょうゆ漬け、かぼちゃの味噌あえ、じゃがいもと白髪ねぎのなます、きゅうりと切り干し大根の酢漬け……美味しそうではないか。ほとんど料理とも言えないようなステップで、さすがのわたしでもできそうだし、調味料も限られている。パート2からどんどん作っていこう。