和智恵子『パンパン足がすーっと蘇る!最高の1分足もみ』

月に数回は足つぼマッサージに行くのだが、足つぼ(リフレクソロジー)の根幹となる考え方は「反射区」である。首の反射区は親指の付け根、大腸の反射区はカカトといった風に、体の臓器などの各部分と足裏(正確には足の甲や側面も含む)が一定の対応関係を持っていて、心身の不調が足裏の硬さや凝り・痛みとして表れる。そして痛みや硬さの強い部分を揉みほぐして柔らかくし、また老廃物を流してあげることで、反射区に対応した体の不調に効果があるというものだ。

わたしは反射区という考え方がどこまで妥当なのかは正直よくわからない。しかし足裏やふくらはぎのマッサージ自体はブラセボなどではなく一定の効果があると思う。まず第一に人間は二足歩行で立っていて、心臓と足先が離れすぎている上に重力の影響もあり、どうしても足先の血行が滞りがちだと思う。そして第二に、現代人は靴を履くことで過剰に足裏が守られているため足裏への刺激が少ないため、余計に足先の血流は淀んでしまうように思う。だから足裏やふくらはぎのマッサージをすると、血流やリンパの滞留が改善されたりして、実際その後に尿の色や臭いが濃くなったり安眠できたりする。単に体を動かす(例:走り込み)だけでは別に尿の色や臭いが濃くなるわけではない。

なので足つぼについては自分で受けるだけでなく、自分自身である程度やれると良いなと思って最近は足つぼの本を何冊か読んでいる。立ち読みも含むと20冊ぐらいは手に取った気がするが、個人的にはこの著者の足つぼの中でイチバンわかりやすい。

本書は著者の最新作であり、手の反射区なども書かれているなど理論的には本書が最も進んでいると思う。ただしフツーに使う分には2冊目が良いだろう。本がパタンと開くようになっているから使いやすい。書名は「女性の不調に〜」となっているが、別に男性でも何の問題もない。