平未夜+之貫紀+ttl『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年』1〜5巻

突如、世界中の幾つかの地区に「ダンジョン」が生まれ、ダンジョン内は魔物が徘徊し、倒すと超常のアイテムをドロップし、稀にスキルオーブと呼ばれる異能を手に入れられるアイテムもドロップするようになった世界線。国家や軍隊はこぞって世界中のダンジョンに入るようになる。そのような中、ブラック企業で働く研究職の主人公は、これまでダンジョンに潜ったことすらないのに(まあ色々あって)超レアスキル「メイキング」を手に入れる。そこで後輩の女を伴ってブラック企業を退職するとともに、「メイキング」スキルを用いてカネを稼ごうとする――というアウトラインだろうか。

主人公も研究畑、後輩の女も数理分析のプロだということで、ドロップ率の分析、パラメータを割り振る際に全身に何が起きているかを(スキルオーブを売り払ったカネで支払って)高額で全身スキャン、オークションサイトを作ってスキルオーブを競売にかける等、何だろ、合理的というかハック的というか、いずれにせよそういう感じで正面からダンジョンにこもって敵を倒して――という話ではない。

でも、それだけに新鮮味があって面白いかな。

これは期待大。