NON『POLE STAR』1〜3巻

昨日と同じポールダンス(ポールスポーツ)の漫画。

驚くぐらい設定(というか物語の構造)が似ている。

これは悪い意味ではない。ポールダンス/ポールスポーツが同じ課題を抱えているということだろう。温泉街・歓楽街で男の欲望を満たすために踊られてきた「ポールダンス」と、スポーツ競技として進化してきた「ポールスポーツ」の接点を描くと、こうならざるを得ないのだろうなと思っただけである。主人公の母親が昔ポールダンスをやっており、そのことがきっかけで主人公はポールダンスを知ることになる。そしてセクシーなだけでなくポールスポーツという広がりがあることを知るが、周囲はポールダンスに対して偏見や悪感情を持っていたりすると。これ、関係を逆にして主人公がいきなりポールスポーツから入ってしまうと、おそらくポールダンスのことを上手く描けない気がするんだよね。主人公がいきなりスッとポールダンスの「夜」の性質を受け入れるのも不自然だし、主人公がポールダンスに偏見や悪感情を撒き散らすような言動をすると、それはそれで読者の感情移入も難しい。

本作はこれからさらに盛り上がっていくところなので、打ち切りにならずこのまま続いてほしいなあ。