東村アキコ『かくかくしかじか』5巻

かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)

かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)

かくかくしかじか 1 かくかくしかじか 2 かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス) かくかくしかじか 4 (愛蔵版コミックス) かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)
「田舎の高校の美術部でちょっと絵を描いていた」程度の女の子が、美大・芸大を受験する際にお世話になった絵の教室の先生とのエピソードを軸に話が進んでいく、自伝的な漫画……の完結巻。
以前の感想にも書いたとおり、1巻から「先生」に対する作者の目線は奇妙な切なさと後悔に満ちており、しかも4巻のラストで見せつけられた衝撃の展開を受けて5巻を読んだことから、まあ、そうなるわなあ……というラストではあった。しかしこの手の話は、わかっていても号泣は避けられないわけで……。
帯の「万感胸に迫る最終巻」という言葉はまさに言い得て妙である。
最高傑作になった。
大推薦!