堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』4巻

僕のヒーローアカデミア 4 (ジャンプコミックス)

僕のヒーローアカデミア 4 (ジャンプコミックス)

「個性」という名の超常能力を皆が当たり前に持って生まれてくる世界で、個性を悪用して悪事を為さんとする敵(ヴィラン)を取り締まる多くの職業的ヒーローが活躍する少年漫画。スタンドや念を彷彿とさせる「個性」のバラエティの豊富さ、主人公はヒーローではなくヒーローを目指す高校生(つまり見習い)、アメコミテイストを巧く取り入れた作風、といったあたりが面白さのキモである。
さて、序盤から繰り広げられた(そして主人公を初めとしたヒーローの卵たちが翻弄された)敵(ヴィラン)の侵攻が終わり、3巻の途中からは高校生らしく体育祭。昨日の『ワールドトリガー』の感想で、ネイバーとボーダーの戦いは組織戦なので、自分の仲間であるボーダー隊員の紹介は重要と書いたのだが、本作も全く同じ。まあ箸休め的な章ではあるのだが、主人公以外の仲間たちのキャラクターや個性を存分に見せられるし、これはこれで面白い。