葦原大介『ワールドトリガー』11巻

ワールドトリガー 11 (ジャンプコミックス)

ワールドトリガー 11 (ジャンプコミックス)

ある日突然「異次元」への門(ゲート)が開いた三門市に、異世界からの侵略者・近界民(ネイバー)が押し寄せ、街の人々を襲い出す。しかし、ネイバーとの戦いに備えて準備をしてきた謎の対抗組織・界境防衛機関「ボーダー」がネイバーを蹴散らし、街を沈静化させる。そしてボーダーとネイバーとの戦いが三門市の日常に……といったプロローグのSF漫画。
さて、10巻の途中から新章に突入しているが、どちらかと言えば箸休め的な感じ。主人公のチームはボーダーの中でA級になりたいという思いがある。A級になればネイバー世界に侵攻するメンバーに選抜される可能性があるからである。しかし主人公たちは未だB級。なのでネイバーが攻めてこない今のうちに、自分たちを鍛えると共に、自分のランクをA級に上げるべく、仲間内での疑似戦闘を繰り返す……とまあ、そんな感じ。
本作は地球侵略をもくろむネイバーと防衛機関であるボーダーの組織戦なので、仲間であるボーダーの隊員も山ほど(100人は)出てくる。これらの登場人物を違和感なく読者に紹介していくという意味でも、この新章は地味だけど重要である。12巻は言うまでもなく、このスピードだと13巻ぐらいまでは続くんじゃないかな。