マージナル・オペレーション(9) (アフタヌーンコミックス)
- 作者: 芝村裕吏,キムラダイスケ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/08/23
- メディア: Kindle版
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主人公は、子供たちに戦闘とは無縁の生活を送らせたいと考えながら、現状、子供たちを数十人も抱えて生きていくためには戦争をして金を稼ぐしかなく、そのことで子供たちが危険に晒される。その矛盾に主人公は苦悩していた。しかし意地悪な言い方をすれば、これまでは苦悩していれば良かったのである。
9巻は、かなりショッキングな展開になる。現実はリアルだ。ここでのリアルとは、酸いも甘いも自分たちの都合に関わらず押し寄せてくるということである。これまで保護者ヅラをして苦悩していれば良かった主人公に、傭兵として、24人の育ての親としての覚悟とビジョンが問われることになる。原作はもっと続いているようだが、作品的には、ここがひとつのクライマックスだな。