インキュベ日記

書評3300冊・漫画評6600冊・DVD評1000枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

小玉ユキ(ほぼ)全作品

光の海 (フラワーコミックスα)

光の海 (フラワーコミックスα)

  • 作者:小玉ユキ
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: Kindle版
羽衣ミシン (フラワーコミックスα)

羽衣ミシン (フラワーコミックスα)

  • 作者:小玉ユキ
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: Kindle版
ちいさこの庭 (フラワーコミックスα)

ちいさこの庭 (フラワーコミックスα)

  • 作者:小玉ユキ
  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: Kindle版
『光の海』、『羽衣ミシン』、『マンゴーの涙 小玉ユキ短編集1』、『坂道のアポロン』全10巻、『Beautiful Sunset 小玉ユキ短編集2』、『月影ベイベ』全9巻、『宝石箱 小玉ユキよみきり集』、『ちいさこの庭』、『青の花 器の森』1〜4巻。小玉ユキのほぼ全作品29冊。「ほぼ」と書いたのは、『私の結婚式!』という共著のエッセイ漫画のみKindle化されていないので未入手だが、他の作品は全て入っているということである。

この人の漫画は面白いという噂だけは知っていつつ、未読だったのだが、先日ノイタミナ枠の『坂道のアポロン』のアニメを再視聴して、たまらず買ってしまった。

『坂道のアポロン』は動画配信のアニメの感想を書くときに触れるつもりなので、『月影ベイベ』と『青の花 器の森』について触れようかな。

『月影ベイベ』

富山県富山市八尾町の電動芸能「おわら」をモチーフとした漫画である。八尾町で生まれ育った主人公は伝統芸能の「おわら」を心から愛しているが、ある日、学園祭で踊るおわらの練習を興味がないからと参加していなかった東京からの転校生が、美しいおわらを踊っているところを目撃する……というプロローグ。ボーイ・ミーツ・ガールやね。

おわらとは、伝統芸能である踊りのことであり、また毎年開催される「おわら風の盆」という年中行事のことを指すようだ。

ja.wikipedia.org

おわらの描写もけっこう綺麗で、興味が出てきた。良い作品だと思う。

『青の花 器の森』

長崎・波佐見は器の町で、主人公(青子)は波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている。その窯に、海外で作陶していた龍生がやってきた。龍生は無愛想で、また芸術家寄りで、絵付けされた器に興味がない。一方、主人公の青子は町の産業として器に携わり、分業制で商品として良いものを作ることに誇りを持っており、かつ仕事は絵付けである。何から何まで水と油のような関係で青子は反発するが、まあハイ、敢えて言わなくてもわかると思うが、だんだんとお互いを理解し合っていく。

小玉ユキという漫画家の長編は、どれも綿密に取材をしていて、佐々木倫子みたいな感じがするな。好き。