石塚真一『BLUE GIANT EXPLORER』4巻

この作品には悪意というものがない。屈託がない。主人公は、ただ頑張って、ただ楽器を吹いていると、周囲が勝手に感化され、動かされていく。

純粋な世界。

それが良いと思うときもあるが、とてつもなく嘘くさいなと思うときもある。

ジャズがその純粋さを生み出したと作者は言いたいんだろうが、どうなんだろう。読んでいて何となく息苦しさもある。

この作品は、もうずーっと「これ」だ。このまま「これ」を続けていくのかな。