本田『病める惑星より愛をこめて』1巻

文明レベルは我々の住むリアルワールドと概ね同じだが、人類の半分が気分障害で、人がモリモリ自殺してしまっているパラレルワールド。この世界では宇宙人的なもふもふのマスコットが存在し、これと触れていると気持ちが落ち着くが、代わりに言語運用能力が低下するという不思議な効果がある。マスコット無だとパワハラ上司に対する憎悪や恐怖の感情と、それに伴う罵詈雑言がどんどん口から出てくるが、マスコットを抱っこすると心が落ち着き、良くも悪くも「いやなおじさん」程度の言葉しか出てこない。なので気分障害に陥った人は、このマスコット的なアレを国から支給される――そういう世界観。

口で説明するのはなかなか難しいね。

でも凄く2020年代の日本の不安にまみれた社会を象徴的に描いた作品だなという気がする。

どう話を展開させていくつもりなのだろうか。

日常モノって感じでもないと思うんだよな。