渡辺アカ『擬態人A』1〜3巻

生存競争に負けて住処を失った異星人数千人が、地球に移住すべく、先遣隊を地球に送り込むという設定。

この異星人は姿かたちを自由に変えられ、戦闘力は並の人間を遥かに凌駕し、言語も数日あればマスターしてしまうというスーパースペックだが、移住が必要なのはせいぜい5千名かそこら、人類は約80億人。ケタが違うので、あくまで平和的かつ隠密に地球社会に溶け込みたいと考えている。そこで先遣隊として数名の擬態人が送り込まれて、人類の生活様式・行動様式・感情などを学んでいこうとする……と、まあそういう感じ。

寄生獣っぽさのある外見で、人間の感情や表情・行動を模倣できるけれども真には理解し切れていないところが、やはり寄生獣っぽい。

おそらく寄生獣に対するオマージュやリスペクトのようなものがあるのだろう。

しかし寄生獣とは違う面白さがある。

これは続きが楽しみ。