原泰久『キングダム』70巻

69巻で、桓騎が李牧に敗れるというめっちゃくちゃ衝撃的なエピソードが終わり、何だろ、自分の中では「完結でも良いか……」ってぐらいカタルシスを得たのだが、実は桓騎はあくまで脇役。主人公の信とその雇い主である嬴政(始皇帝)が主役だと考えると、おそらく秦が中国を統一するまでが物語の全容になるはずだろう。もちろん歴史は続くわけで、物語も続く。

さて、70巻は、韓に住む希代の思想家・韓非子を秦に招聘するというエピソードなのだが、なるほど、そう来たか……。

この辺は史実に即しているわけだが、なかなかの衝撃。まさに「事実は小説よりも奇なり」って奴だ。