『太陽は動かない』@Netflix

全6話。

荒唐無稽なスパイアクション、クライムサスペンスという感じなのだが、なぜだろう、「日本がこの手の作品を作ると安っぽさがへばりつくよな」という印象そのものだ。洋画ファンの類型的な批判を跳ね返せない。

でも何故なのだろう。ひとつは映画でなくテレビドラマだからコストがかかっていないというのもあるだろう。しかしカネをかけられるとして、どこにどうかけたらこの作品が安っぽくなくなるのだろうか? と問われたら正直よくわからない。日本人のメンタリティがこうした危機に即した言動に全く合致していないから、リアリティを感じられないのかもしれない……といったことを考えたが、何か村上龍みたいなことを言ってるなという自覚はある。

誤解してほしくないのだが、つまらないと言っているわけではない。安っぽさ、B級感が否応なくへばりついていると言いたいだけなのだ。例えば海外ドラマの『ウォーキング・デッド』や『プリズン・ブレイク』は本作以上に香ばしく、安っぽい世界観・設定なわけである。そして実際、これらの作品を安っぽいと評することも可能だろう。しかしわたしの言いたい安っぽさ・B級感はそれとはちょっと違うのである。