インキュベ日記

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神坂一『スレイヤーズ 1. スレイヤーズ!』

スレイヤーズ1(新装版) スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)

スレイヤーズ1(新装版) スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)

全シリーズで2000万部を超える売上を誇り、また小説以外にも漫画・テレビアニメ・各種ゲーム・グッズ販売などなど、ありとあらゆるメディアミックスを成し遂げた作品だと言われている。さらにライトノベルを一般層にまで広げた作品でもあり(というかリアルタイムでは「ファンタジーノベル」と言っていた気がする)、様々な意味で「金字塔」と言って良いと思う。

わたしは中学入学から高3の1月まで、ほとんど1冊の本も読んでいなかったが、例外がこの『スレイヤーズ』シリーズである。友人に紹介されてハマったのだが、正直わたしとしては小説という感覚はなかった。ほとんど「漫画」として位置づけていた。まあそれも「ライトノベル」的な受容のされ方なんだろう、今となってはそう思う。当時はライトノベルという名称はなかったけれども。

さて、1巻では……あ、ごく軽くだけどネタバレします。まあ四半世紀も前の作品だし別に良いよね。16歳の天才魔法使いであるリナ・インバースが、天才剣士にして伝説の武器「光の剣」の使い手であるガウリィ=ガブリエフとたまたま出会い、たまたま出会った魔王クラスの敵を倒しちゃうという凄い展開。

ほんとに凄いな。

でも「なろう系」と違うのは、これも「たまたま」なんだけど、リナは図らずも「世界の危機」と対峙して、結果的に世界を救っているわけなんだよね。で、そのことで魔族のパワーバランスが崩れ、否応なく「超常の存在」たちの思惑に巻き込まれていくわけです。こういうノリは90年代らしいというか。後に「セカイ系」と呼ばれるテンプレートの萌芽と言えなくはない、かもしれない。いや、どうだろ。考察は好きじゃないから止めとくけど。でも明らかに「なろう系」とは違うよね。

余談

スレイヤーズの新刊が発売決定。ドラゴンマガジンで連載しているのは知っていたが、ちょうどタイミングよく、文庫の発売がアナウンスされていた。早速予約しよう。

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