船曳建夫 編『文化人類学のすすめ』

文化人類学の歩み、文化人類学の現状、文化人類学の可能性、そういったことにきっちりと射程を向けていて、わりと良い入門書だと思う。まあ文化人類学というのは入門書で「お勉強」するものではなく「実践」する学問なのだと思うし、それでこそ文化のダイナミズムを味わえるのだと俺は思う。でもまあ文化人類学や比較文化学の最前線を突っ走ってるような人が何人も書いてるし、文化人類学のダイナミズムって奴を少しは味わえるんじゃなかろうか。