竹内靖雄『チームの研究――成功と失敗の人間学』

最近どうも訳のわからない奴や意識の低い奴とチームを組むことが多くあり、「チームって何ぞや?」と漠然と考えていたためか、本書の基本的な考え方やスタンスには非常に共感した。

チームを作るには単独でも自立できるような人間が集まらなくてはダメで、大した能力も個性もない人間が集まってみても、仕事のできるチームにはならないのである。必要な員数を揃えるためだけにいるような人間は、個人として活躍することを期待されていないし、また実際に活躍することができない。
チームができる前に、まず個人がある。(中略)チームはあくまでも個人主義から出発し、個人主義を超えることを狙ってつくられる。

チームは、烏合の衆とは質的に全く異なるものだ。俺の経験を振り返ってみても、チームには、クリエイティビティや自律性や積極性や分析力など、個人でも必要な能力が必要だと確かに思う。個人プレイヤーとしても成り立つ人物だけが、アライアンスによって素晴らしいチームを設立・運営できる。