堀紘一『強い会社はこうしてつくれ!』

外資系コンサルファーム「ボストン・コンサルティング」の社長などを経て、現在はドリーム・インキュベータという会社を経営している世界的経営コンサルタントの堀紘一が、一流のビジネスマンになるための方法や強い組織の作り方を書く本。自信満々で、何だか大前研一を思い出すなあ。同じ戦略系のコンサルタントの雄だけあって心なしか本の内容も似ている。そして大きなことを言うだけでなく実際に成果を出してきたところも同じだ。

しかし著者は、ロジカル・モンスターな大前研一とは違い、どこか暖かみのある人柄(誤解を恐れず書けば、良い意味で人たらし的なイメージ)を想起させる。
お金とは価値(人材や事業・商品・サービスといったもの)に対する影なのだ――という比喩はなかなか印象に残った。マネー・フォローズという考え方の比喩なのだろう。