シビル・チョウドリ『シックスシグマ』

モトローラで開発されてジャック・ウェルチのGEが広めた経営手法「シックスシグマ」の入門書。小説形式で非常に読みやすいので、シックスシグマについてほとんど何も知らない人でも充分に読み切れるが、その分、深い理解は望めないだろう。ちなみに、ストーリーはなかなかハードボイルド。基本的には2人の会話でストーリーが進むが、主人公は冒頭でいきなりリストラの餌食となっている(当然シックスシグマなど知るはずもない)。対照的に、友人はシックスシグマを活用して大成功している。リストラの直後ということもあり、主人公はシックスシグマに懐疑的な目を向けるが、友人は自らの体験を元にシックスシグマの概要や意図をわかりやすく述べる――といった感じだろうか。