藤原和博『人生の教科書［家づくり］』

人生の教科書 家づくり (ちくま文庫)

俺は一軒家に住んだことがないし、これからも基本的には賃貸マンションで良いと思っているので、マイホームに対するコダワリも幻想もない。しかし、だからと言って住環境がどうでも良いとは全く思っていない。藤原和博が指摘するように、「住み心地」にこだわることは「生き心地」を真剣に考えることなのだと、本書を読むと実感する。
藤原和博ほど細部までしっかり考え抜くことは並大抵のことではないが、土地選びから業者の選び方や交渉の仕方まで、自分の体験を元に、「家づくり」に徹底的にこだわるためのポイントが示されているので、これから家を建てようとしている方には参考になる箇所も多いのではないだろうか。