新井英樹『シュガー』3巻

シュガー 3 (アッパーズKC)

シュガー 3 (アッパーズKC)

住み込み先の寮近くにボクシングジムを見つけたリン。それは元世界王者にして日本史上屈指の天才的テクニシャンと呼ばれた中尾重光のボクシングジムだった。ジムに上がり込んだリンは、プロで3連勝3KOのボクサーを、その溢れんばかりの才能で圧倒する。しかし「火の玉欣二」と再会して何日も寄り道していたリンは(新しい職場や親からすると)連絡もせず何日も行方不明になっている状態である。怒りを買ったリンは、職場から不採用を言い渡される――というアウトライン。
本巻あたりから、本格的にリンのボクシングの才能が弾け始める。決してリアルではないけれど、ページいっぱいに動き回る、躍動感に溢れた描写。圧倒的。