新井英樹『シュガー』6巻

シュガー 6 (アッパーズKC)

シュガー 6 (アッパーズKC)

圧倒的な躍動感で動き回り喋りまくる、異色のボクシング漫画。
16歳なのに年齢を詐称してプロテストを受けたリンは、プロテスト会場でも一騒動を起こした挙げ句、やはり圧倒的な才能を見せつける。しかしリンと中尾は、天才同士、どうにも反りが合わない。ジム移籍も考えるが、中尾に心酔する床屋のオヤジから全盛期の中尾のビデオを見せてもらい、圧倒的な「4次元」ボクシングにリンも心酔する。結果、リンが折れる形で、天才師弟タッグを結成する――というアウトライン。
いやはや、全くもって稀有なボクシング漫画である。良くも悪くも、ボクシングの持つストイックさをここまで正面から取り上げないボクシング漫画は珍しいだろう。