- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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#9「さよならのメッセージは別れの言葉とは限らないと言っても過言ではないのだ!」
第5巻には最終話しか収録されていないが、特典がめっちゃ良い! オダギリジョーと麻生久美子による第1話から第8話までのけっこう長時間のコメンタリーがある上に、第9話は、丸々1時間、第9話を観ながらオダギリジョー&麻生久美子&脚本や演出の三木聡によるコメンタリーまで特典として付いているのである。最終話の収録では麻生久美子が酷い風邪を引いていたなどの裏話が聞ける上、トークとしても単純に面白い。しかも(マニアックで申し訳ないが)麻生久美子の笑い方がかなりツボ! 俺のトークをこんな風に笑ってくれたら最高だなあ。絶対に毎日笑わせるやろな。ますます麻生久美子のことが好きになった。
本作全体を振り返ってみると、魅力は多々あるが、今までの感想で書いていなかった魅力はやはり主人公を取り巻くサブキャラ達であろう。最もオイシイサブキャラは刑事課の十文字疾風(豊原功補)を置いて他に無い。霧山のヒントで何度も事件を解決しているが、さも自分が一人で解決したかのように振る舞うどころか自分が一人で気づいて解決したと思っている、思い込みの激しさ。しかもナルシスト。「気の毒がトレンチコートを着て歩いている」と揶揄されるほど素晴らしいキャラだが、根は良い奴。もう言うこと無いでしょ。出てくるだけで笑いを取れる。
他にも時効管理課の課長・熊本(岩松了)や「フーン!」のセリフだけで面白すぎる又来(ふせえり)、無表情なサネイエ(江口のりこ)、用も無いのに時効管理課に来た挙げ句ちっとも話を聞かない蜂須賀(緋田康人)、お金を取って霧山の事件に趣味に伴う鑑識をやってくれる鑑識課の諸沢(光石研)など、みんな個性的。ちゃんと喜劇をやれる俳優/女優は素晴らしいね。ちなみにナレーションは由紀さおりらしい。
各話のゲストも、東ちづる・池脇千鶴・緒川たまき・永作博美・奥菜恵・葉月里緒奈(葉月里緒菜)・櫻井淳子・りょうといった主役級の女優が出ている上、田中要次・佐藤蛾次郎・片桐はいり・いか八朗・広田レオナ・柳ユーレイ・麿赤兒・東幹久・森口瑤子・モロ師岡・ROLLYなどの個性派&実力派俳優が脇を固める。
設定といい、ストーリーといい、笑いといい、キャストといい、テレビ史上屈指の深夜B級ドラマと言ったら失礼だろうか。もちろん俺は誉め言葉のつもりで使っている。笑えて、ばかばかしくて、軽やかで、もうコメディードラマとしては言うこと無いですね。もう最高!