あだち充『H2』5巻

H2 (5) (少年サンデーコミックス)

H2 (5) (少年サンデーコミックス)

あだち充の鉄板・野球青春漫画の名作。
大の親友でありライバルであるエースの国見比呂と天才バッター橘英雄は、キャッチャーの野田敦と共に、中学野球で地区大会二連覇を果たす。しかしその後、比呂は肘、野田は腰に爆弾を抱えているという医師の診断を受け、野球を断念。英雄が野球の名門・明和一高に進学したのに対して、比呂と野田は野球部のない千川高校に進学する。しかし比呂と野田の通院していた上武医院は無免許医師であり、診断も嘘っぱち。今さら野球の名門高校に転向するのも気恥ずかしいので、2人は野球愛好会を野球部にして、ゼロから甲子園を目指す――というアウトラインであろうか(Wikipediaを参考に)。
この巻で、やっとこさ野球愛好会は野球部になる。そもそも人数が集まれば野球部にはなれそうなものだが、千川高校の校長は大の野球嫌いということで、野球部を認めず、今のエピソードがあった。しかしあだち充らしい軽妙なオチで、野球部が設立するのである。まあ、そこに至る校長の吹っ切れ感は、なかなか爽快なものがある。まあ大したことじゃないんだよな。