日経ビジネス編『人材空洞化を超える』

人材空洞化を超える

人材空洞化を超える

日経ビジネスの記事を抜粋したもの。人を育てるという機能が企業から失われてきたと言われて久しいが、現状を俯瞰すればするほど「そりゃ育てられんわな」と思うしかない現状が立ちはだかる。
でも、今までの「先輩の背中を見て盗め」や「とりあえずやってみろ」は、本当にホワイトカラーを育ててきたと言えるのだろうか。このようなアプローチは、いつの時代であっても、結局のところ「手に職」的な技術者の養成には役立っても、ホワイトカラーの育成には役立たないんじゃないかと思う。今までは役立たない人材や下手な育て方であっても、年功序列と終身雇用の仕組みが、人材を手厚く処遇してきただけなのでは。その結果として、20年後や25年後に成果が出る。つまり人を育てる時間がなくなっただけかもしれない。
例えば、製造業を中心にジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた時代(1970年代や1980年代)を俯瞰して、果たして製造業のホワイトカラーや非製造業の社員の育成はどうなされてきたのか。このあたり、何か良い本や研究がないかなと思っているのだが、まだ見つけられない。