山本英夫『ホムンクルス』3巻

ホムンクルス (3) (ビッグコミックス)

ホムンクルス (3) (ビッグコミックス)

過剰な行動や性癖を描かせたら天下一品の山本英夫による最新作。やっとこさ「ホムンクルス」とは何かが少しずつ明らかになってくる。ホムンクルスとは、名越が左目だけで他人を見たときに見える、他人の心の歪みが怪物の形でデフォルメされて見えるという特殊技能。トレパネーション(頭蓋骨に穴を開ける行為)を行った名越だからこその超能力である。
3巻のストーリーとしては、名越にトレパネーションを施した伊藤は、名越を連れて新たなホムンクルスを探しに行くのだが、今度のターゲットは女子高生。この女子高生のホムンクルスは全身が砂でできている。全てがマニュアルに支配された女子高生の歪みを暴き出すべく伊藤が動き出す――といったところだろうか。これは面白い!