支倉凍砂『狼と香辛料9』

狼の化身である少女(ホロ)と青年行商人(ロレンス)の道中で起こる様々な事件を、軽妙洒脱な掛け合いも散りばめつつ描く「剣も魔法もない」ファンタジー物語であり、中世ヨーロッパ的な世界での経済活動に争いの舞台を置く異色作――とのこと(Wikipediaより)。
8巻と9巻は上下巻構成だが、息もつかせぬ展開で存分に楽しんだ。一商人の器量を超えたところで物事が展開され、ほとんどロレンスは翻弄されっぱなしなのだが、それでもなおロレンスらしい形で、物事を収めようとしている。