名倉広明『組織を活性化する技術』

組織を活性化する技術

組織を活性化する技術

「組織を活性化するアイテム」と書いているが、要はコンピテンシーと理解して差し支えない。組織活性化を実現するために必要なコンピテンシーを、4つの領域、26のコンピテンシーにまとめている。本書の多くは、以下の解説となっている。
第一は「戦略活性度:企業の満足度」である。企業の業績(増収率・増益率・資産利益率)とリンクする指標。

  • 戦略思考
  • 価値共有
  • 挑戦行動
  • 情報共有
  • 俊敏志向
  • 顧客志向
  • 責任遂行
  • 明確志向
  • 実力主義
  • 人財育成

第二は「組織活性度:社員の満足度」である。社員の自立性とリンクする指標。

  • 権限委譲
  • 議論尊重
  • 長期志向
  • 個人尊重
  • 失敗許容

第三は「個人活性度:社員一人ひとりの活力」である。組織、職場、業務などから得られる多様なモチベーション要因の充足度、個人の行動基盤の程度、高い目標へ向かう意欲を表す指標。

  • コミットメント
  • モチベーション
  • セルフマネジメント
  • ネットワーク
  • レコグニション
  • ストレス

第四は「リーダーシップ:活力を牽引する力」である。全ての活性度アイテムに影響を与える要素であり、個々の社員の行動を促し、シナジーを高める指標。

  • 配慮
  • 目標提示
  • 影響力
  • 育成
  • 達成圧力