リチャード・ウィッティントン『戦略とは何か? 本質を捉える4つのアプローチ』

戦略とは何か?―本質を捉える4つのアプローチ

戦略とは何か?―本質を捉える4つのアプローチ

戦略理論を以下4つの立場に分類し、4つの立場から戦略を再整理した本。

  • クラシカル(Classical)=意図的な利益最大化の追求が、企業を成功に導く
  • エボリューショナリー(Evolutionary)=個別企業を超えた大きな力によって、企業は淘汰される
  • プロセシュアル(Processual)=政治的な場である組織の中で、戦略は創発的に形成される
  • システミック(Systemic)=社会が個別企業の戦略の方向性を決定する

こういうアプローチで戦略を解析した本に出会ったことはない。独創的な本だと俺は思ったのだが、他の方も同じようなことを思っていたようで、本書は「第1回イギリス経営コンサルタント協会賞」を受賞しているようだ。ちゃんと読まないと何を書いているのかサッパリわからないと思うが、ちゃんと読むと、かなり面白いことが書かれている。