奥谷隆一『デスクワークを3倍効率化するテクニック』

副題は「エクセルの3つの機能で仕事のスピードを加速する」なのだが、3つの機能とは「VLOOKUP」「ピボットテーブル」「使い捨てマクロ」のことである。VLOOKUPとピボットテーブルは説明するまでもないが、使い捨てマクロは筆者独特の用語であり、少し説明が必要だろう。
簡単に書くと、記述の正しさや効率性を気にせず、エラーが発生しても目的に沿ったアウトプットが出れば良いと割り切って、その都度、即席でマクロを組んでいくことである。まあ確かに、たとえ多少冗長なマクロを記述したところで、即席で組むレベルのマクロを実行する時間なんて、たかが知れている。著者は、それらを踏まえた上で、少しくらい粗くともマクロをどんどん組んで処理を効率化することを推奨しているのである。
内容的には、VLOOKUPの説明が最も良かった。VLOOKUP自体は俺でも使えるが、VLOOKUPに「MATCH関数」や「INDIRECT関数」などを組み合わせ、VLOOKUPをさらに便利に活用しようとしている。