『鋼の錬金術師』で有名な作者による農業高校漫画。
とにかく主人公が薄っぺらい気がする。真面目な癖してところどころ妙にノリが軽いところや、家族との確執がステロタイプかつ意固地すぎてイマイチ現実感に欠けるところなど、うーむ、主人公のキャラクター造形としてどうなんだろうと思ったり。まあ、その「薄っぺらいところ」までを若者故の未熟さと捉え、綿密に計算してキャラクター造形をしているのだとしたら、逆にさすがだと思うけれど。
2巻の感想でこんな風に書いたのだが、やっぱり主人公は薄っぺらい気がする。トラウマがあまりにわかりやすすぎて、イマイチ感情移入できない。4巻の帯で「400万部」と書いていたから、1冊130万部以上の売れ行きってことになるが、うーんどうだろう、そこまでの面白さはあるかな。