成功率97.4%を誇るフリーの交渉人・別府勇午による社会派ストーリー漫画。Wikipediaを読んでいて気づいたのだが、ほぼ全てのシリーズにおいて、交渉の過程で勇午が拷問を受ける羽目になる……という、なかなかアレな漫画でもある。
マグダラのマリア編はオーストリアとハンガリーを舞台とした交渉。(キリストの生誕2000年を機に)イエス・キリストを現代に蘇らせ、宗教指導者によるヨーロッパの安定機構装置を作ろうと暗躍する暗躍する政治家と、キリスト教の狂信者たちの対立。あまりにも大きな問題に巻き込まれた一人の少女を救うべく、難しい交渉に勇午は挑む……というアウトライン。プロット的にはブッ飛んでいて面白いが、個人的には、何の交渉をなぜしなければならないのか、必然性がやや不鮮明な気がするなあ。