
- 作者: 新田章
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: コミック
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本作のヒロインは、好きでもない人や、親友が恋心を抱いている人ともセックスをしまくる。そして自分の言動のせいで、ボーイフレンド(達)や親友が傷ついたり怒ったりしていることは理解できている。しかし、なぜ自分の言動が他人を傷つけたり怒らせたりするのかは理解できていない。彼女の「空気の読めなさ加減」というか「他人の感情の理解できなさ加減」は正直ちょっと異常で、そんな「病名をつけようと思えばつけられる」人を中心に物語が展開していく。
いわゆる精神病なのかと問われたら直感的にそうではないような気もするけれど、正常かと問われたら自信を持って首肯できない。でも、これが治療対象か、そして治療できるのか、と言われると、やっぱり違うんだよね。基本的な性格やパーソナリティのような気もする。カウンセリングなら「効く」のかもしれないと直感的に思ったが、ではカウンセリングで何をどう改善するのかと問われると……難しいね。