- 作者: イアン・スチュアート,水谷淳
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2013/03/21
- メディア: 単行本
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どれもこれも(正確にはナヴィエ=ストークス方程式以外は)一度ぐらいは耳にしたことのある名前だが、まあほとんどわかっておりません。説明は難しくないものの、数学の素養が全然ないと正直ちょっと退屈なところもあるかな。
個人的には「マイナス1の平方根」が気に入った。いわゆる虚数のことなんだけど、(私立文系コースだったからか、それとも単に授業中に寝ていたからか)高校で学んだ記憶が全然ない。こうした「実際には存在しない数」を認めてしまうことで、諸々の説明が上手く行ったり、世界が広がると言うのは、非常に示唆的である。
あとはブラック・ショールズね。この方程式が「世界を変えた」ことは多くの人々が首肯することだろう。これがなければリーマンショックもなかったのだから。素晴らしい方向へ変えたかどうかはわからないけれど……。